公募型プロポーザルについて(行政の立場での目線)


プロポーザルについて書いてみたいと思います。

今まではこの手の話をすることできませんでしたので、今だから話せるというか…。

ただ、辞めても公務員の守秘義務は継続してありますので、具体的な内情をお話しするのではなく、
あくまで概念的な話になります。

行政の仕事を受注するのには、一般競争入札や指名競争入札、随意契約などがあります。
一般競争入札は不特定多数の会社を対象として一番有利な条件を提示したところと取引するもの。
指名競争入札はいくつかの決まった会社に同時に提案をしてもらってその中から一番有利な条件のところを選ぶもの。
随意契約は競争の方法を取らず自治体が任意の会社と契約を結ぶ形。

このくらいの規模の事業はどうするとか、こうするとか、それぞれ、自治体の規約で決められた厳格なルールがあります。

その中で公募型プロポーザル方式は、一般競争入札や指名競争入札の中の一つの方式で、
プロジェクトに対して企画提案をしてもらい、その業務に最も適した会社を行政が選定するものです。

昨今、用務業務についても、そういったプロポーザル方式で会社を選定する形が多くなってきているように思います。

私自身、行政側でプロポーザルに関わり、さまざまな会社のプレゼンテーションを見てきて、

個人的に「うーむ、この方々はちょっと勘違いしちゃってるなぁ…」とか思うことが時々あります。

一生懸命なんですが、ピントがズレてしまっていると言うか、なんというか。

行政側からの視点で、私の思ったことを少し書いてみようと思います。

『?』と思う会社は、プロポーザルを何かのコンペと同じように考え、捉えているのではないのかな…と私は思っています。

プロポーザルは企画提案の場ではあるのですが、すごく印象に残る特徴的な企画を提案し、

「ここまでやるんだから受注させてください」

というようなパターンのプレゼンテーションは通用しません。

正直、そういった会社さんってあんまり通らない。

その考え方自体がちょっと違うんじゃないかなと私は思っています。

『プロポーザル』という名前自体に注目して、提案も考えた方がいいんじゃないかなと思っているのです。

プロポーザルって『プロポーズ』から来ている言葉ですよね。

なので、プロポーザルって、『結婚を前提にしたお見合い』だと思うんですね。

結婚を前提としたお見合いで、

『私はここまでやれます。こんなにすごいんです、こんな面白いことできます。』っていうのをアピールして

プレゼンテーションするっていうのは、ちょっと違うような気がするんです。

行政側は相手を見て、
この人と結婚できるかな?
結婚するにあたってこの人の性格はどうなのかな?
信頼できるのかな?

私のこと理解してくれてるのかな?
ちゃんと面倒見てくれるのかな?
結婚を考えているので、もちろんあなたの財力だって気にします。

どこに住んでいるのかも。

結婚するにあたって「この人、私にとってふさわしい人なのかな」というのを見ているのがプロポーザルだと思うんですよ。

相手を見定めようとしているのがプロポーザルなので、
変な企画提案というか、奇抜な企画提案を出して、どうすごいでしょ?
こんな凄いこと考えてる僕を選んでね。
と考えるのは、ちょっと間違いなのではないかなというふうに思う訳です。

今まで受注できてなかった会社は、その辺を振り返って見ていただくと、いいんじゃないかなぁと思います。

また、この件ついては書こうと思います。


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